年間行事のご案内

灌仏会(花まつり)

毎年4月第1土曜日※

朝10時~夕方5時 於 円福寺本堂
※4月8日が土・日曜にあたる場合には、灌仏会本来の4月8日に行わせていただきます

公開行事
どなたでも無料でご自由におまいりしていただけます
(令和3年につきましては、新型コロナウイルスの流行状況により催行の可否を判断させていただきます)

釈尊誕生仏に甘茶を奉じ、釈尊の誕生を祝います。
甘茶と粗菓のご接待があります。
皆様お誘いあわせのうえ、お気軽にお立ち寄りください。
(当日は本堂の正面が入り口になります)

御開帳 「毘沙門天」「大黒天」「十一面観音」「一遍上人像」「真教上人像」

灌仏会について

灌仏会(かんぶつえ)。「花まつりの」名で知られています。
「そういえば小さいころやったことがあるなあ。」という方も多いのではないでしょうか。慣れない甘茶の味にびっくりしたり、お菓子をもらった記憶とか、小さい柄杓を面白がったりとか、いろいろなことを思い出されるかもしれません。

灌仏会は、釈尊の誕生を祝い、日本では4月8日に行われています。(円福寺では、4月8日が土・日にあたればその日に、そうでなければ第1土曜日に行っています。)「仏生会」「降誕会」などの名でも知られ、釈尊誕生時、竜王が天から下って産湯に香水(こうずい)を注いだとされる伝承に因み、釈尊が生まれた時の姿をかたどった「誕生仏」に甘茶を注ぎかけます。
東大寺の誕生仏(「誕生釈迦仏」国宝)がよく知られていますが、すでに天平の頃には、日本でも灌仏会が行われていたのですね。その頃は、甘茶ではなく香油を注いでいたそうです。
円福寺の誕生仏は、銅製の愛嬌ある白象の上に立たれています。灌仏会の日は、本堂が開放されていますので、ぜひ、小さな象と生まれたての釈尊に会いにお出でになってください。
本堂でおしゃべりされたり、何か祈願なさったり、思い思いにお過ごしいただければと思います。おすすめは、釈尊の悟りについてちょっとだけ感じてみるつもりで、そして「数秒ぼんやりしてみよう」くらいの気持ちで、胸の前で合掌。空と大地の間、「今、ここ」にある自分を、静かに感じてみるのはいかがでしょうか。なんとなく気分がすっきりしたら、甘茶のご接待をどうぞ。


なお、「甘茶」は、甘草(リコリス)やアマチャヅルが使われることも多いのですが、もともとは、ヤマアジサイの変種である「アマチャ(Hydrangea macrophylla var. thunbergii ※)」の葉を発酵させて、お茶に加工したものでした。
円福寺では、もともとの「アマチャ」を使って甘茶をいれていますので、ぜひ味わってみてください。

※日本薬局方の表記に従いました。
Hydrangea serrata var. thunbergii でヤマアジサイの変種の意。なお、局方ではユキノシタ科のままですが、現在はアジサイ科になるようです。系統に色々説があったり、分析手法の進歩で「科」が変わったりと、見分けがなかなか難しいアジサイたちですから、専門家の指導を受けないまま「これがアマチャの木かな?」と、不確かな情報で甘茶の自作にチャレンジするのはおすすめしません。種類を間違ってしまうと、中毒を起こす場合があります。

閉じる