境内案内
熱田空襲によって、伽藍はほとんど焼失してしまいましたが、境内に残っている少しだけ古いものをご紹介します。
開門時は境内を自由にご散策いただけますので、ぜひ探してみてください。
下りの石段
寺社の石段は上りになっている場合がほとんどですが、ここは下りになっています。
熱田台地の最南端にあたり、鎌倉期までこの辺りが波打ち際だった地形の名残です。
江戸期頃までに、七里の渡し付近まで築地されました。
今も、境内を掘ると、貝殻をたくさん含んだ砂の層が出てきます。
石灯篭
『尾張名所図会』でも円福寺本堂前に描かれていた灯籠です。
正徳年間の刻銘があります。
石仏とお地蔵様
いろいろな表情の石仏や地蔵尊です。
寛永や享保などの刻銘がみられます。
空襲から70年以上が経った今も、焼夷弾で焼けた跡が残っているものがあります。
梵鐘
神木山西仙寺(三重県津市)の梵鐘。
西仙寺の鐘楼が老朽化したため、管理元の円福寺に移設されました。
寛延年間の刻銘があります。
亀形の大石
砂浜に上がったウミガメのような姿をしています。